うつは治る~自分にあった治療法・再発を防止する為に~

日本ではうつなどの精神疾患で医療機関にかかっている患者数が、平成23年で320万人を超えていて、近年大幅に増加しています。(厚生労働省調査)
うつは早期に発見して、自分にあった適切な治療法で治療することが大切です。そのためには本人だけでなく、家族など周囲の方の協力も必要です。うつの患者数が増加している近年では、まだ十分ではありませんが、うつに対する認識も変わってきています。うつに対する正確な知識を身につけ、的確な治療・再発防止に努めることがうつを治す大切なポイントです。

うつ病の症状は気分落ち込みや、意欲喪失、思考制止・抑制などさまざまあり、その他にも違う症状も考えられるので、診断がとても難しいです。しかし、難しいからと身体の不調を放置しておくともっと病状が悪化する可能性が高くなります。早期発見して適切な治療をすることはうつを治す重要なポイントです。
主なうつの症状)
憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安感、イライラ、不眠、集中力の低下、好きなこともやりたくない、細かいことが気になる、自分を責める、物事を悪い方へ考える、死にたくなる、涙もろい、反応が遅い、飲酒量が増える、食欲不振、だるさ、倦怠感・疲労感、性欲低下、頭痛、肩こり・腰痛、耳鳴り、動悸、便秘など。
他にもさまざまな症状があります。もちろん他の病気が原因ということも考えられます。うつは治療が遅くなると、それだけ病状が悪化して治療も難しくなります。日常生活や仕事などでも支障をきたす場合がありますので、気になったら専門機関で適切な受診をするということを心がけましょう。
また、うつは再発の可能性が高い病気ということが上げられます。治療もすぐに治るというものではなく時間をかけてゆっくり進めていく形になります。早く治そうと気持ちが焦ってしまいがちですが、あせらずにきちんと回復するまで治療することが大切です。
うつの治療は急性期→回復期→再発防止期の3つに分けられます。
急性期は3つのなかでも一番重い症状の時で、イライラや不眠、不安感・焦燥感などが顕著に現れます。この期間は焦らず休養などに重きを置いてゆっくり治療を進めていきましょう。投薬も最初は少量から開始して経過を見て徐々に増やしていくようになります。抗うつ剤は服用初期に吐き気、めまい、立ちくらみ、喉の渇きなどが強く現れる場合が多くあります。大体10日~2週間程度で副作用は軽くなると言われています。ですので我慢できる程度でしたら辛くとも初期は専門医に処方されたお薬を服用し続けたほうがいいと思います。うつは投薬すればすぐによくなるという病気ではありません。休養をよく取り、時間をかけてじっくり治療していきましょう。おおよそ1ヶ月から3ヶ月で症状は軽くなると言われています。
回復期は症状が良くなったり悪くなったりと一進一退しながら、徐々に快方へ向かう時期です。様々なケースがありますが1年で7、8割の患者がうつの改善を実感できるようになります。この時期に気をつけないとならないのが、体調が良くなったからといってあまり無理をしすぎることです。仕事も意欲が湧いて休職などしている場合は、早く復帰したいという気持ちもありますが、完治したと思い込んで無理をしすぎると症状が悪化する可能性があります。実際はまだ回復の段階です。まずは気分転換などで外に出るよう心がけるなどして、少しずつ社会復帰を考えましょう。
再発防止期は回復期後の比較的安定している時期ですが、うつ病は再発が多い病気と言われています。初めてううになった患者の半数は再発すると言われています。薬も自分の判断で勝手にやめたりせず、専門機関で処方された量を服用することが大切です。うつは維持療法も効果的とされていますので、再発防止のためにも回復してから半年から1年は継続して抗うつ剤を服用します。うつになった原因なども考えて、環境の改善なども少しずつ考えたほうがいいでしょう。
うつ病は珍しい病気ではありません。誰にでもかかる可能性がある病気です。うつになると気分が落ち込み悲観してしまいがちになりますが、早期に発見して適切な治療をすれば治る病気です。悪化しない為にも、身体の不調を感じたら早めに受診することが重要です。そのためにきちんとした知識を身につけておいたほうがいいでしょう。
うつは脳内のトラブルから発生しています。患者さんの問題ではありません。まだ国内ではうつに対しての理解が足りないため、理想的に受診もできない患者さんもいます。周囲の方々の認識も必要となってくることだと思います。

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